西野です。
後悔はしない生き方を目指していますが、細かなところは後悔だらけです。
「あー、今日の授業は〜〜していればもっとよかったなー。」
とか、
「んー、もうちょっと○○には厳しく言うべきだったかなー。」
とか。
幼少期の頃の自分を思い返し、すごく後悔していることが1つあります。
お恥ずかしい話ですが、ご紹介します。
夢中になっているものがありました。
これです。
「カードダス」です。
小学生の頃、家の近くのスーパーでよく買っていました。
お小遣いのほとんどは、これにつぎ込んでいました。
普段は普通のカードが出てくるのですが、たまにキラキラのカードが出てくるのです。
それがたまらなく嬉しくて、「次こそキラキラが出るかな・・・」と期待してまた買ってしまう・・・。
両替をして作った大量の10円玉を、カードダスの機械にただただ入れ続けました。
上手くやられてしまいました。
気がつくと、小学校6年生にして、600枚ものカードを集めてしまいました。
やっとそこで正気に返り、
「20円×600枚=??? まじで!?」
ようやくカードダスから卒業した瞬間でした。
世の子どもたちがゲームにはまるのも、世の大人たちがギャンブルにはまるのも、こういったものが一因です。
心理学的に分析すると、「間欠強化」という現象です。
「間欠強化」とは、簡単に言えば「数回に1回、ご褒美が与えられること」です。
毎回ご褒美が与えられる(これを「連続強化」と言います)よりも、「数回に1回」がミソなのです。
皆様も思い当たるフシがあるのではないでしょうか?
子どもが「面白い」というゲームは、例外なく「ちょっと難しい」ところがあるのです。
この「ちょっと」を上手く創ってくるから手ごわい・・・。
子どもがゲームの虜になってしまいます。
大人もギャンブルの虜になってしまいます。
さて、西野少年の話に戻りましょう。
600枚も買ってしまったカードの山を見て、彼は何を思ったか。
忘れもしません。
何て自分勝手な奴だ!?と思いました。
「何でこんなに買ってしまっている僕を、親は放っておいたのだろう!」
どうです?やな奴でしょ??でもそう思ってしまったのは事実です。
親からしたら
「あほ!」
でしょうね。
逆に、親に感謝していることもあります。
西野家には、当時大流行していた「ファミコン」や「スーパーファミコン」がありませんでした。
親は「あんたが『欲しい』って言わんかったからや。」と言っていましたが、理由はそれだけじゃない気がします。
その当時は、「なんて僕は可愛そうなんだ、みんなゲーム機を持っているのに・・・」と思っていました。
毎日のように友達の家に遊びに行ってはゲームをして、帰ってきてからは「ヒマやなー、何しよっかなー」でした。
が、のちに感謝するようになります。
家に帰ってからは、もっと大切なことができたのですから。
また、中学生や高校生になってからも、「ゲームをしすぎるのは格好悪いこと」という価値観が植えつけられていました。
習慣っていうのは、与えられたものから生まれてくるのだろうなーって思います。
「子どもがゲームばかりしてて・・・」
という悩みは、よく聞きます。
大人になった私は、
「勇気を持って、取り上げてください。」
もしくは、
「1日30分。守れなかったら取り上げてください。」
と言うようにしています。
その場では、子どもに嫌がられるでしょう。嫌われるでしょう。恨まれるでしょう。
しかし、それが愛情から生まれる行為ならば、必ず伝わります。
いつかは。
いつだか、ゲーム機を取り上げた母親が子どもに刺されるというショッキングな事件が起きました。
これは、親子間の愛情の問題が大きかったのだろうと思います。
ゲーム機を取り上げるという行動自体は、決して間違ってはいません。
私の知り合いで、2人の若いお父さんがいます。
そのうちの1人は、子どものゲームを取り上げる代わりに、自分の大好きなタバコを取り上げてもらったそうです。
またもう1人は、子どものゲームを取り上げる代わりに、自分の大好きなパチンコを取り上げてもらったそうです。
※2人とも、「まぁ隠れてね、ちょっとやっちゃうんやけどねー、子どもと一緒やわいや!」と笑っていたのが印象的です。
2人とも素敵なお父さんですが、バラしてすみません(笑)
子どもが大きくなったときに、どんな習慣を身につけているかは、周りの大人がカギです。
自らの生活も振り返って、一緒に考えていくことも大事なのではないでしょうか。
夏休みが近いですね。自由な時間が多い時期です。
どんな時間の使い方をするか、じっくり家族で考えてみてはいかがでしょうか?
西野でした。
posted by 東セミ四谷 at 23:06|
日記
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